Yahoo!JAPANがGoogle検索エンジンを採用、ユーザへの影響は?:渡辺隆広のサーチエンジン情報 - CNET Japan
2010年7月27日に、Yahoo!JAPANがGoogleの検索エンジンと広告配信システムを採用する[SEM リサーチ]が発表されました。業界にとって大きな変更ですが、今回は「ユーザへの影響」の観点で考えてみたいと思います。まず第1に、大多数のユーザは検索サービスが何の技術を利用しているかは知りませんし、関心がありません。Yahoo!JAPANが2001年4月1日にgooからGoogleに切り替えたときも、2004年6月にGoogleからYST (Yahoo! Search Technology)に切り替えたときも、ユーザは騒いでいませんし、気がついていない人も多かったですね。よって、今回も一般ユーザに影響はないでしょう。ただ、業界関係者として、今回の変更で検索利用者に変化はあるのか?という点に関心があります。この点について、ウェブを見ていると「GoogleユーザがYahoo!に流れる」という意見と「いや、変わらない」という意見があるようです。
GoogleユーザがYahoo!に流れることはない
私は当初、「Google検索ユーザがYahoo!JAPANに流れるのかな」と考えたものの、提携内容や検索技術の実装方法などさまざまな点を考慮していくと、実はほとんど影響がない、つまりGoogle検索ユーザがYahoo!JAPANに流れるようなことはないのではないかと考えられます。 Google検索ユーザがYahoo!JAPANに流れるのでは、という意見は、「両社の検索結果は(ほとんど)ほぼ同一になる」という前提があります。しかし、この前提が成り立たないのです。理由は次の通りです。 (1) 同じ検索技術を利用しても、同じ検索体験ができるわけではない
BIGLOBEサーチやgooは、Googleの検索エンジンを利用しています。では、BIGLOBEサーチで検索して、Googleと同じ信頼感、関連性、体験ができるかというと、NO です。おなじみのロゴがなく、レイアウトも、文字も、形式も異なる検索エンジンは、やはりGoogleと同一のはずですが、Googleではないのです。今回のYahoo!とGoogleの提携内容は、Yahoo!が独自コンテンツをGoogle自然検索に差し込む、検索体験にかかわるUIはYahoo!がコントロールするということですので、バックエンド技術は同じでも、ブランドも画面もまったく違うのです。今日、Googleを気に入って利用しているユーザが、異なるブランドで検索をして、今までどおりの体験を得られるかというと、そうはいえないのではないでしょうか。




